3月29日の日記 ワルトシュタイン


3月29日 晴れ そろそろ外套を春向けにと思うがまだちょっと先延ばし

 昨晩就寝前にYoutubeを観ていたら街頭演奏ものがあった

 倫敦はキングズクロス駅のショッピングモールのアーケードらしきところで十歳そこそこの男の子がピアノ演奏している動画だった キングズクロス駅といえばホグワーツ特急の始発で有名な駅だ

 動画は通りに置かれた相当年季の入ったアップライトピアノ(どうも真ん中辺りの白鍵が一音壊れてしまっているヨーダ)の前に少年が腰掛けて弾き始めるところから始まる

 出だしを聴いてハッとした 知ってるピアノソナタの中で一番好きなベートーベンのピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 作品53≪ワルトシュタイン≫の 第1楽章:Allegro con brioだ もうそこから釘付け(コンコン)になってしまった

 弾き始めの場面少年とピアノの横ではパンク系の若者二人がそれまで演奏していたのだろうがストリートプレーヤー仲間のよしみで少しぐらい愛想でもいいから聴いていけばいいものを少年の演奏など知んねーよって感じで急忙とドラムセットを片付け9と3/4番線の方へ去っていった 流石ロンドンっ子は違う その後キャスターバッグを曳いた旅行者や乳母車を押す御婦人そして通行人またはその他大勢がぽつりぽつりと足を留めだした 動画は第一楽章全てを収めているから9分に及ぶ その間徐々に観客が入れ替わり立ち代わりながら増えていく ほんの少し立ち止まってすぐに歩いて行く人 聞いていたいがクライアントとのアポに後ろ髪を引かれるように立ち去るビジネスマン 破産した男 離婚を待っている女 いろんな人々が青天の霹靂のように突然始まったホロビッツ少年の演奏に聴き入っていた

 もしかしたら少年はホグワーツからやって来た魔法使いだったのかもしれない

 ワルトシュタインはずいぶん昔初めて聴いた時に途端に虜になってしまいそのころ名演と評判の高かった(ように覚えている)アシュケナージのCDを買って何度もくり返し聴いた

 第一楽章から第三楽章まですべてがいいが特に一と三は甲乙点けがたい こんな風に書くとじゃあ二はダメなんじゃないかとおっしゃるかもしれないがそんなことは断じてない 人の挙げ足を取るようなことを言うものではない そういうことを言ってるんじゃぁないある

 このCDにはあと<<テンペスト>>と<<告別>>も入っている 両方ともお薦めだ

 ワルトシュタインは楽譜も買った 買ってどうしたのか はじめのうちは楽譜を眺めていた その次はアシュケナージの演奏を聴きながら大体この辺かと音符を追いかけた 最後にシーケンサQY100に打ち込んでいろんなテンポで聴いた 楽しかった

 QY100にはほかにアンドリュー・ヨークの<<サンバースト>>も楽譜を買って打ち込んだ これもいい曲だ

 いつかピアノ協奏曲の総譜を買って打ち込んで聴いたみたい QY100では無理だけど

 最後は違う話になってしまった


3月26日の料理 Tortilla(Spanish Omelette)


3月26日 日曜日 曇りのち雨 思ったより早く夕方前から降り出した

 録り溜めしておいた『世界入りにくい居酒屋:スペインマドリード編』を起き抜けにボンヤリ観ていたら入りにくい居酒屋の大将だか料理人だかがジャガイモ入りオムレツを作ってるのが目に留まった

 玉子11個と油で揚げたジャガイモの賽の目切りを調味料は塩だけで28-30cmほどあろうかと思われるフライパンを使って厚み5cm程のオムレツを焼き上げてパンと辛口ソースで美味しそうに客が頬張っている

 トルティージャいわゆるスパニッシュ・オムレツだ

 タイミングのいいことに新しいT-falのフライパンを買ったところだったのでこれはなかなかいいと作ってみることにした

 だが26cmのパンに11個の玉子は流石に大きすぎて完食するには何日もかかって仕舞う かといって2,3個ではあの厚みを出すことは難しい そこで冷蔵庫に残っていた玉子6個で作る

 でも玉子の量を半分にしたら26cmのパンではぺちゃんこのが出来て仕舞うかも しょうがないから21cmのフライパンを買い足すことにした こうしてどんどん物が増えていく羽目になる

 ジャガイモと玉子だけではあまりにもシンプルなのでオリジナル重視の余も流石に多少アレンジする

 【材料】
 玉子 6個 玉子はニワトリの玉子が手に入りやすくてよい
 牛乳 50-80cc 適当でよい 低温殺菌乳でなくてもよい
 大き目の新じゃが1個 メークインがいいだろう 男爵は判らない
 ピザ用チーズ小袋2袋 90グラム 小袋でないといけない理由はない
 マッシュルーム 5-6個 あってもなくてもほうれん草などでもいい
 ニンニク    1片 ニンニクはあった方がいい 無ければ作るのをあきらめた方がいいと言いたい
 ベーコン   100グラム もっと多くても全然問題ない
 オリーブオイル 大さじ2杯半 ex.ヴァージンが風味が効いていてお勧めする
 塩       適量 上等の塩を使うとプロの味になるかもね

 ※分量は全て適当です 強いて言えば玉子の数に応じてほかの具材を調整しましょう

 【作り方】
1.ジャガイモをきれいに洗ってピーラーで皮を剥き芽を摘んで十字切りに4つにする

2.玉子6個をボウルに割入れ塩を振りピザ用チーズと牛乳を入れてかき混ぜておく チーズとベーコンが加わるので塩は少なめの方がよいかもしれない

3.ニンニクは縦半分に切って芯を抜き薄切りに タマネギはやや大きめのみじん切りにする
  ベーコンの塊を5×10mm程度の拍子木切り 薄切りベーコンなら5mm程度に切っておく

4.1.のジャガイモをミルクパンに入れて水をひたひたになる程度に入れて10-12分程度茹でる
  茹で過ぎに注意しつつ6分ぐらいから時々ジャガイモに櫛を入れてほんの少し硬さが残っているかなくらいを目指しざるに上げてやけどに気を付けながら賽の目切りにする 

5.ジャガイモを火にかけたら同時進行で21cm程度のフライパンにオリーブオイルを曳き弱火でニンニクを炒めパスタの時の要領で香りを油に移す

5.ニンニクの香りが移ったような気がしたらタマネギをフライパンに加えて中火の弱火で炒め透明になりがけたらマッシュルームを加えて更に2-3分炒める

6.5.の具材をいったん空のボウルに移して5.のジャガイモの賽の目切りをフライパンに入れオリーブオイルを大さじ1杯程度入れて炒める

7.ジャガイモに火が回ったらこれと6.の食材を2.のボウルに入れてかき混ぜる 食材の熱が玉子に移って玉子が固まりだすのでぐるぐる混ぜておこう

8.7の食材をフライパンに全部入れて仕舞おう 多過ぎたらそこは加減しよう

9.フライパンに蓋をして弱火で5-6分じっと我慢しよう

10.真ん中の玉子がうっすら白くなって来たらフライパンを返す 同じ大きさのフライパンがあればいうことはないが大き目のフライパンを裏返して蓋をする 小さめのフライパンを蓋にすると溢れて失敗するから気をつけよう 固まっていない玉子が多少こぼれるかもしれないのでシンクのところまで持っていき腹をくくって思い切ってひっくり返そう ここがこの料理の最大の山場だ 多少こぼれても気にすることはない 全部こぼさなければいいのだ 半分こぼれちゃったらそれは気の毒だ 中小のフライパンを使うのが失敗が少なくて済むように思う

11.再び蓋をして(しなくても焼けると思うがそこは感覚で)3-4分弱火で焼き上げよう

12.大皿を裏返しにして蓋をしてひっくり返してフライパンをどけたら出来上がり

 食事のおかずにするなら塩は控えめ ワインのアテなら多少辛めでもいいがあまり辛いのはお勧めできない

 ピザ用チーズの代わりにブルーチーズやゴルゴンゾーラなんかを使っても美味しいと思う

 ベーコンはパンチェッタやグアンチャーレなら贅沢だ

 さて初めて作ってみたが厚みもあって硬すぎずやや柔らかめでニンニクの風味とチーズの香りと粘りが食欲をそそる ジャガイモは火が通り過ぎていなくて噛みごたえを残しているのがよかった マッシュルームの風味もうまさに奥行きを与えていた ビギナーズラックと言えよう

 ある程度の大きさと厚みを狙って作るのが美味しさのコツかもしれない

 出来るだけこびりつかないテフロン加工のフライパンか使い込んだ鉄のフライパンを使って焦げ付かないようにしよう

 今日もごちそうさまでした

P.S. 包丁はせめて三か月に一度は1000番くらいの中砥の砥石で砥ごう 料理が楽しくなる 始めの内は安物の包丁で練習しよう


3月24日の読書 The Big Sleep


3月24日金曜日 晴れ 晴れ為るも風強し

 『村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事』を早々に読了

 これを読んだら成り行きでまあこうなるって感じで過去何度も挑戦しては挫折を繰り返してきた英語の小説を読んでみようと思い立つ

 ドリトル先生もやんなっちゃった経験から英語の読書についてはモチベーションが上がらないのだが『全仕事』のお蔭で再び英読欲が湧いてきたこの波に乗ってのチャレンジだ

 何を読むか これが大事なところだ 読みたい本を読む 日本語だと修行で『ユリシーズ』を読むこともできるが英語でそんなことをやってしまった日には一行目から蕁麻疹に襲われること必定

 まあ『全仕事』の流れでやっぱりライ麦畑かギャツビーってことになるんだろうが実はこの二作はあんまりぴんと来なかった

 じゃあまだ未読のマーロウでってことで長編第一作の”The Big Sleep”なんかどうだろうとiBooksで検索してみた

 幸いサンプルがあったのでiPhoneちゃんに落として読んでみた

 おっ なんか読める 単語は簡単なものも知らないが文章は難しくなさそうだ

 まあ始めのの一頁はたいてい何とか気合でいけるようなもんだと読み進めていったがそこそこいける気がする こんな英語を授業の教材にしてくれたらもっともっと好きになったかもしれないのにと一瞬思った

 買っても50JPYなので痛手は少ないということであっさり購入

 昨晩少し読んで今朝は鞄に電子辞書を放り込んで今日から通勤読書は英読

 電子辞書はXD-S8000GN 2001年11月発売の古いやつだ でも英英辞典はロングマン現代アメリカ英語辞典が入っているので十分以上に役に立つ

 カズオ・イシグロさんを読むなら紙のコウビルドを調べればよい あくまで読むならの話しだが

 さあどこまで読めるか楽しみだ

読始 読終 入手 題名 著者
2017/3/24 つづく iB The Big Sleep Raymond Thornton Chandler
2017/3/21 2017/3/23 By 村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事 村上春樹
2016/9/26 つづく Pr 猫楠 水木しげる

Li:図書館 By:購入 iB:iBooks SR:Sony Reader Bo:借り Sh:古本 Pr:頂き物


3月23日の日記 ライトニングケーブル


3月23日 木曜日 曇り時々晴れ

 Pokémon GoのせいでiPhoneちゃんの電池容量の減りが恐ろしいことになっているので始めて以来ずっとモバイルバッテリーを携行している

これで1日持ち歩いてもといっても15時間くらいだがバッテリーが切れることはない

 もともとはiPhoneのNIKE RUNNINGとスポーツ腕時計のGARMINをフルマラソンで使うために買ったのだが日々の給電にも使えて重宝だ

 バッテリーを携行しているのはいいがライトニングケーブルに困っていた iPhoneちゃんの純正ケーブルは持ち歩いて充電しながら使うには長すぎる 探すと丁度いいのがあった

たった10cmのケーブルが1000JPY以上もするものが多くて何とかならないかと思っていたところ800JPYを切っているのも助かる

 時々売り切れることもあるが暫くすると販売が再開するので当分は心配ないだろう

 使い始めて1年以上経つが問題なく働いていてくれる

 バッテリーは鞄に携行しているのにケーブルを忘れることがよくあるので 予備にもう一二本あってもいいかもしれない

 iPhoneちゃんのアクセサリーの中では優れもののひとつだ


3月22日の日記 ばらの騎士


3月22日水曜日 晴れ 昨日の雨の影響でやや寒い

 まだまだ寒いとはいえ早咲きの花が樹枝につき始め桜の開花を待ち遠しくさせる今朝の路

 『騎士団長殺し』に登場するリヒャルト・シュトラウスの『ばらの騎士』を買いたいと思ってamazonで検索するがそんなものとうに売り切れていて次の入荷の目処が立たない

 街で一番の品ぞろえを誇る楽器店にもカラヤンなら売っていたがショルティはなかった カラヤンでも自分の場合何の問題もないと思うけれどもそこはやっぱりゲオルグ・ショルティで聞きたいと思うのが人情だろう

 それなら仕方がないからSpotifyで聴こうとも思ったが有料会員じゃないのでランダム再生しかしてくれない ジャズやロックならランダムでも聞けるがいくら聴けたらいいといったってオペラでランダム再生ってのはちょっとね

 そんなわけでいろいろググってみたらこんなところにあった

オムニ7 セブンアンドアイが運営している通販サイトだ

ショルティ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による1968-69年にかけての録音だ 小説はLPレコードで鳴っている

 在庫アリで翌日とはいかないが2,3日で届けてくれるというので注文した

 怪しいサイトではないのは判っていたが初めて利用するので支払いはクレジットカードを使わずにコンビニ受け取りにしてその時に払うことにした

 結果トラブルなくコンビニで受け取りと支払いができた

 宅配便の通販サイト扱い荷物の急増や再配達問題による宅配業者の値上げ検討なんかが話題になっているがコンビニ受け取りにするとそうした問題の解決に一役買えるってこともあるかもしれないので使用してみようと思う でもコンビニ業務が大変になる可能性がなくもない

 本当はLPレコードが欲しかったが中古市に行ったときにでも探してみよう

 iPhoneにダビングして通勤読書時に聴いているがまだどれも同じように聞こえる

 好きになれたらいいのにね


3月21日の読書 村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事


3月21日火曜日 雨 連休中いい天気だったので許す ほとんど外出してなかったのはもったいないことだ

 いよいよ春が本当にやって来る 一時はもしかしたら次の春は一回抜かしで来ないんじゃないかとハラハラするくらい冬が長くて寒かったのでほっと一息というところだ

 『騎士団長殺し』が発売されたと思ったら矢継ぎ早に『村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事』が出た

 むらさんの訳本はまだ10冊程度しか読んでいなくてそろそろ本格的にやっつけないといけないと思っていたところにこうした本を提供してもらえるのは願ったりかなったりだ

 柴田元幸さんとの対談も読ませてもらえる 『翻訳夜話』再びっていう感じ

 『Grammar In Use』からやり直すか(Glamourではない)

読始 読終 入手 題名 著者
2017/3/21 つづく By 村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事 村上春樹
2017/3/14 2017/3/16く Li 天才 石原慎太郎
2016/9/26 つづく Pr 猫楠 水木しげる

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3月14日の読書 天才


3月14日火曜日 曇り めちゃめちゃ寒いという訳ではない

 昨晩『騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編』を読了 第3部があると嬉しいが無ければ残念だがそれでもいい

 むらさんの小説は余の感覚では『プロローグ文学』という感じがする 長編になればなるほどその傾向が強い

 とにかくひたすらプロローグが続く 原稿用紙二千枚の作品なら千八百枚くらいまで滑走路が続いて残りの二百枚で本編が離陸する そして往々にして離陸直後に雲散霧消してしまう

 滑走の途中で給油とピットインが必要なくらいの飛行機に乗っているようだ 下手をすれば滑走の間に目的地に着いちゃってるほどの距離を行く まあ滑走というよりホバークラフトのようにふわっと浮いて地上すれすれを滑ってるっていう方が近いのかもしれない

 夢を見ている時の感じか よくわからないが夢を見ているからプロローグがふんわり緩やかに心地よい 実際座ったことはないがチェスターフィールド・チェアに座らされてるような見た目

 覚醒の手前でギュギュギュっと物語が凝縮されてはっと目が覚める いやぼんやり目が覚める感じをむらさんの長編小説を読むといつも感じる

 このプロローグ感が好きだ

 村上さんは総合小説を書きたいとおっしゃっていて今もそのお考えは変わらずお持ちなんだろう

 マラソンは35kmからが本当のスタートだというのと同じで今までの数多くの長編短編随筆を含めて目標の総合小説へ向かって助走されているんだと思う

 もちろんそれぞれの作品一つ一つがマラソン大会の結果であることには違いなくて作品ごとに全力で書き上げておられるのは言うまでもないのだが

 『騎士団長殺し第1部 第2部』が総合小説の序章であっても全然おかしくないと思う 勿論違う作品がそれになってもいい

 今回も面白かった

 さて今日からは石原慎太郎さんの『天才』 昨年6月に予約したのがやっと巡って来たので昨日の帰りに図書館に借りに行ってきた

 今は豊洲問題で肩身が狭いのだろうががそれはそれとして

読始 読終 入手 題名 著者
2017/3/14 つづく Li 天才 石原慎太郎
2017/3/6 2017/3/13 By 騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編 村上春樹
2016/9/26 つづく Pr 猫楠 水木しげる

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3月12日の日記


3月12日日曜日 少々暖かい

たわいない休日の1日をトレースしてみた

午前9時に起床 録り溜めたNHKの土曜ドラマ『夏目漱石の妻第三話』を観ながら朝食の準備

 主食はキュウリとハムとチーズのサンドウィッチ むらさんの小説や随筆でよく出てくるタイプのアレだ やや厚めの6枚切り食パンに市販の粒マスタードを塗り昨晩の夕飯で使った残りのイタリアンパセリを挟む 犬も猫もマンドリルも飼っていないのでミミは落とさない

 副菜は簡単ニューヨーク・クラムチャウダー
 キャンベルのクラムチャウダー缶のプルアップ式のフタを人差し指で引っ張り開ける 道具要らずで手軽に開けることができるのはいいが昔大失敗して指をざっくり切ってしまった痛い経験があるので余としてはやはり缶切りを使って開けるタイプの方が安心ではある
 さて中身をミルクパンに移したら空の缶に牛乳をすりきり注いで少しづつミルクパンに牛乳を注ぎ中火の弱火で底が焦げないように混ぜながら温める 空き缶がそのまま専用の計量カップになり缶の内側に帯りついた中身の残りも無駄なく使えてまことに結構この上ない

 クラムチャウダーを温めながらその横で珈琲を淹れる 同時進行の裏技はジェイミー・オリヴァー仕込みだ 大層だ
 ポットに水を注いで火にかける 瞬間湯沸かし器の温度設定を摂氏七十度に設定してマグカップに湯を注いで温める 無漂白ペーパーフィルターをドリッパーにセットしてコーヒーポットの上に置く そこへ暖まってきたポットの湯を注いでペーパーフィルターの紙臭さを抜くついでにコーヒーポットも温める

 火にかけたポットの湯が適温になるまでにはまだ時間がある その間にコーヒー豆を挽く 手回しミルに計量スプーン二杯強ほど豆を投入 ひたすらゴリゴリ豆を挽く 挽き終わったらミルの抽斗を取り出すと挽きたての芳ばしいコーヒー豆の香りが漂っていい感じだ

 コーヒー豆を湯通ししたぺーパーフィルターに移し入れる 冬は乾燥した室内のせいで静電気が悪戯して挽いた粉がなかなか落ちてくれなくて些か難儀する それでも大鼓を打つように抽斗の底板や端板を指先でカンカン叩くと流石に往生際の悪いコーヒー粉もあきらめたように落ちてくれる

 コーヒー豆と格闘している間も粉まみれになって喜んでいる場合ではない ミルクパンの世話を欠かしてはならない 『ローハイド』でポール・ブラインガー演ずる料理人ウィシュボーンが散々好き勝手な文句を言いながら作る明けても暮れてもこればっかしのうんざりするような出鱈目レンズマメのスープのように焦げ臭いクラムチャウダーを朝っぱらから食わされるなんて真っ平だ

 さて戯言を言っている間に湯が適温まで温まってきやがった キッチンタイマーを三十秒にセットしいよいよコーヒを淹れよう おーっと慌てちゃあいけない 急いては事を仕損じやすぜ 先ずはコーヒー豆を蒸らして十分に豆の味と香りとコクを引き出そう
ポットの口からふた回しほどコーヒー粉に回しかけて粉全体に湯を通すと同時にタイマーをスタートさせる キッチンタイマーからディズニーのメロディが流れたらタイマーを止めて本格的に淹れよう 粉の中心から五百円玉くらいの大きさの円を描くように出来るだけ細く湯を注ぐ ゆっくりゆっくりだ 慌てる子供は貰いが少ない いいコーヒー豆だと1mm弱程度の無数の泡がモクモクと湧き出してくる これが鮮度の指標といってもいい

 適量の湯を注ぎ終わったら最後まで湯が落とし切らない少し手前でドリッパーをコーヒーポットから外してしまおう なんでも最後は苦味が出て美味しくないっていうことらしい ここいら辺りは玉露のような日本茶とは違うところだ

 マグカップを温めておいた湯を流し淹れたてのコーヒーを注いだ
 クラムチャウダーをこれまた温めておいたスープボウルに装う
 サンドウィッチも皿に盛った

 これで準備が整った コーヒーができた ニューヨーク・クラムチャウダーも食べごろに温まり キュウリとハムとチーズのサンドウィッチも今や遅しと食べられるのを待っている

 予想に反して休日の朝にふさわしいブランチになった オードリー・ヘップバーンも呼んであげればよかった

 いただきます

 ご馳走様

 おなかがいっぱいになったところでドラマも終わった

 腹ごなしにシャワーを浴びて歯を磨いた 休日はひげは剃らない

 今日はいくつかミッションがある 効率よく回ろうと自転車に乗って出かけることにした 2000年型のクラインのアティチュード・コンプ コンポーネントはシマノのXTで組んでもらった 余は坂が好きではないのでもっぱらタウンユーズだ

 午後一時過ぎに出発 先ずは先月のバレンタインデーのお返しを買いに行った いつも何にしようか迷うのだが今年はずっと前から金平糖に決めていた 以前奉公先にヴィーガン(菜食主義者)の来客があったときに好評だったのでこれはホワイトデーにも使えると思ったのだ
 事前に予習しておけばよかったのだが店に着いたのが遅かったようで値ごろの商品が売り切れてしまっていてワンランク上の金平糖を買うことになった ラッキーな彼女たちだ

 次に店から1kmほど離れた橋を渡った先にある紫禁城よりやや広い公園に未獲得のPokémonが湧いているようなのでゲットに行く 自転車の機動力のおかげで思いのほか簡単に予定数をクリアした 更に予想外の未獲得モンスターも獲得できた 大喜びだ おかげで小一時間程度時間ができたからと街の楽器店に立ち寄ることにした

 自転車を街の地下機械式の駐輪場に停めて商店街のアーケードを入った先にある楽器店まで歩いた 気温が暖かかったせいか街は買い物客やキャスターバックを曳いた観光客で賑わっている 日本史の教科書には必ず登場する武将を祀ってある寺の山門ではたくさんの人たちがカメラやスマートフォンで記念写真を撮っていた

 楽器店の路面広場では電子オルガンのデモ演奏をやっていた 後ろ姿は矢野顕子さんか金子マリさんのようにも見えた 軽快なデモ演奏を聴きながら階上のCDコーナーに行って淡い期待をもってショルティの『ばらの騎士』を探したが当たり前のように置いていなかった 失意の中いろいろ見て回るとレッド・ツェッペリンのLPボックスやビートルズのライブDVDが陳列してある中にローリングストーンズの『ブルー・アンド・ロンサム』が平置きになっていた

 ストーンズはこの一か月ほどでやっと興味が湧いてきて今は『ベガーズ・バンケット』がiPhoneでヘビーローテーションしているところだったので勢いに乗って初回限定盤 通常盤その他いろいろあるエディションの中で一番安い輸入盤を買った 節約だ

 中古LPレコードのコーナーでクラシックとジャズのアルバムに一通り目を通したが引っかかるものはなかった レジで会計を済ませて楽器のコーナーもぐるりと回ってあれが欲しいなこれが演奏できたらいいのにななどと思いながらまぶしく光る楽器たちを羨ましそうに眺めつつもう少しで銀行のATMへ走り出す寸前で店を後にした

 あまり街に長居をしていると帰りが寒くなるのが嫌なので後ろ髪を引かれる思いで駐輪場に向かった

 駐輪代百五十円を支払ってさながら腹の中で焚き火をされて堪りかねたクジラの王様の口から吐き出されたピノキオのように地下の駐輪機から余のアティチュード・コンプが出てきた

 帰りは公園東側に流れる川の西岸を上がって時々Pokémonをゲットしながらぼちぼち帰った さほど得るものはなかった

 午後四時過ぎに帰宅 早速『ブルー・アンド・ロンサム』をiTunesにダビングし真空管アンプを通して聴いてみた 物凄いブルーズ色が濃いアルバムだった

 酒が切れかけたのを思い出したので自転車は乗らずに歩いて近所のスーパーに発泡酒を買いに行った

スーパーの催し広場では台所雑貨のセールが行われていた 丁度フライパンとウォックパン(中華鍋のようなもの)が欲しいと思っていたところにティファールのルビー・エクセレンスが価格ドットコムの2番目くらいに安い値段で売られていたのを見つけ購入

 大きな袋を抱え発泡酒のパックを買った サッカー台でパックをバラして包装の紙は分別ゴミ箱に捨ててバラした発泡酒缶をハーシェルサプライのデイバックに詰め込んだ

 午後六時半前に帰宅 フライパンを箱から出してしばらく眺め箱に戻してバックヤードに仕舞った 発泡酒も冷蔵庫に冷やした

  七時までの時間を録っておいた『男子ごはん』を観て過ごした

 午後七時 『鉄腕ダッシュ』を観ながら家人が作ってくれた夕飯を食べ ながらで『世界の果てまで行ってQ』も観た やっぱり出川哲朗さんは一流だ

 午後九時から『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』を観てドラクエを少しやり寝床に入って『騎士団長殺し』を少し読んで就寝

こうして looking back on it テレビばっかり見ている

まあいいや

おやすみなさい


3月7日の読書 騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編


3月7日火曜日 曇り いわゆる人呼んで寒の戻り

 現代日本語では「ある」に未然形はないが現代関西弁には「ある」未然形がある

 「あらへん」

 余は基本通勤時間を利用して本を読む 家ではあまり読まないしカフェやバーなんかでもほとんど読むことはあらへん

 一度はスターバックスのようところで何をいちびってか『荒涼館』でも開けてみたいのだがそれだけに文庫本全4巻を買う勇気はいまのところあらへん

 さて最近アルコール摂取量が増えてきたので春のランニングシーズンを控えて摂取制限をしなくてはいかんというので昨夜は500mlの発泡酒を2本で抑えて録画したテレビ番組は7時のニュースだけにして21時過ぎには寝床に就き布団に腹ばいになって『騎士団長殺し』を読んでるうちに就寝時間を2時間も超過してしまった

 さぞたんと読めたことだろうと思われるかしらんが情けないかないろんな雑念が邪魔をしてそうそう大して読めなんだ

 やはり読書には無理やり殻に閉じこもらざるを得ない公共交通機関内のような状況を比較的簡単に作り出すことができる環境が手っ取り早くていいのかもしれない

 今日も『第2部 遷ろうメタファー編』

読始 読終 入手 題名 著者
2017/3/6 つづく By 騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編 村上春樹
2017/2/26 2017/3/6 By 騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編 村上春樹
2016/9/26 つづく Pr 猫楠 水木しげる

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3月6日の読書 騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編


3月6日月曜日 曇り 少し暖かくなってきた やれやれって感じだ

 ようやく『第1部 顕れるイデア編』を読了

 日曜日は危うくむらさんのサイン本を求めて神楽坂まで行くところだった

 結局行かなかったがよくよく考えてみるとサイン本っていうのは直接手渡しで己のためにサインをもらってこそ値打ちがある

 そんな簡単なことも解らずついうろたえてしまった

 またいつかきっと機会があるだろう

 今日から『第2部 遷ろうメタファー編』

読始 読終 入手 題名 著者
2017/3/6 つづく By 騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編 村上春樹
2017/2/26 2017/3/6 By 騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編 村上春樹
2016/9/26 つづく Pr 猫楠 水木しげる

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