8月12日の読書 墨汁一滴


8月12日 晴れ 夜明けがだんだん遅くなってきた

『セロニアス・モンクのいた風景』と一緒にiBooksの『墨汁一滴』も読んでいる

帰りの車中がだんだん暗くなってきたので自光式読み物でないと苦しいからだ

 昨日の記事で試験にうなされる夢のことを書いたが子規もどうやら同じ体験をした様だ

『墨汁一滴』によると

 子規は明治17年(1884年)9月共立学校(旧制中学 今の開成高校)の二年のとき友人に誘われて大学予備門を受けることになった

 二年生だからまだ受験できる力が無く英語が苦手だったのだが場馴れのために受けようという友人がたくさんあって遊びのつもりで受験た

 差し詰め「大学予備門を受けてみた」っていうノリだったのだろう

 とか何とか言っても頭がいいには違いなく簡単な科目も多かったらしい

 でもやっぱり英語に関しては5問中読める問いはほとんど無く一緒に受けた友人から回ってきたカンペに頼って「法官」を「幇間」と訳すといういい加減な回答をしたにも関わらず受験した6人の友人中合格したのは教育者でのちに衆議院議員となった菊池謙二郎と子規の二人だけだった 英語を教えてくれた別の友人は見事に落ちた

 このとき「試験は屁の如しだと思ふた。」らしいが入学後も相当英語には苦しめられたらしく試験勉強の現実から逃げ俳句に走ったこのときの経験がのちの子規の生き方を決定付けることになる

 でも共立学校では高橋是清に予備門では坪内逍遥に習ったというからこの時代は凄い しかも学友は漱石先生やわが尊敬する南方熊楠だったというから恐ろしい

 またこの時代は「ズル」と言ってカンニングが当たり前のように横行していたそうだからなんともおおらかな時代だ 因みに「カンペ」は「手控え」と言う

 試験に苦しめられたトラウマなのだろう 『墨汁一滴』を書いた頃になっても子規は

「余は今でも時々学校の夢を見る。それがいつでも試験で困しめられる夢だ」

と六月十六日に書いている

余も試験に苦しめられる夢をしょっちゅう見る

今日も『セロニアス・モンクのいた風景』

読始 読終 入手 題名 著者
2015/7/22 つづく By セロニアス・モンクのいた風景 村上春樹 編・訳
2015/5/11 つづく Li LAヴァイス p.174 トマス・ピンチョン
2015/5/7 つづく iB 墨汁一滴 正岡 子規
2015/3/1 つづく By MONKEY Vol.1◆青春のポール・オースター 柴田元幸責任編集

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