3月12日の日記


3月12日日曜日 少々暖かい

たわいない休日の1日をトレースしてみた

午前9時に起床 録り溜めたNHKの土曜ドラマ『夏目漱石の妻第三話』を観ながら朝食の準備

 主食はキュウリとハムとチーズのサンドウィッチ むらさんの小説や随筆でよく出てくるタイプのアレだ やや厚めの6枚切り食パンに市販の粒マスタードを塗り昨晩の夕飯で使った残りのイタリアンパセリを挟む 犬も猫もマンドリルも飼っていないのでミミは落とさない

 副菜は簡単ニューヨーク・クラムチャウダー
 キャンベルのクラムチャウダー缶のプルアップ式のフタを人差し指で引っ張り開ける 道具要らずで手軽に開けることができるのはいいが昔大失敗して指をざっくり切ってしまった痛い経験があるので余としてはやはり缶切りを使って開けるタイプの方が安心ではある
 さて中身をミルクパンに移したら空の缶に牛乳をすりきり注いで少しづつミルクパンに牛乳を注ぎ中火の弱火で底が焦げないように混ぜながら温める 空き缶がそのまま専用の計量カップになり缶の内側に帯りついた中身の残りも無駄なく使えてまことに結構この上ない

 クラムチャウダーを温めながらその横で珈琲を淹れる 同時進行の裏技はジェイミー・オリヴァー仕込みだ 大層だ
 ポットに水を注いで火にかける 瞬間湯沸かし器の温度設定を摂氏七十度に設定してマグカップに湯を注いで温める 無漂白ペーパーフィルターをドリッパーにセットしてコーヒーポットの上に置く そこへ暖まってきたポットの湯を注いでペーパーフィルターの紙臭さを抜くついでにコーヒーポットも温める

 火にかけたポットの湯が適温になるまでにはまだ時間がある その間にコーヒー豆を挽く 手回しミルに計量スプーン二杯強ほど豆を投入 ひたすらゴリゴリ豆を挽く 挽き終わったらミルの抽斗を取り出すと挽きたての芳ばしいコーヒー豆の香りが漂っていい感じだ

 コーヒー豆を湯通ししたぺーパーフィルターに移し入れる 冬は乾燥した室内のせいで静電気が悪戯して挽いた粉がなかなか落ちてくれなくて些か難儀する それでも大鼓を打つように抽斗の底板や端板を指先でカンカン叩くと流石に往生際の悪いコーヒー粉もあきらめたように落ちてくれる

 コーヒー豆と格闘している間も粉まみれになって喜んでいる場合ではない ミルクパンの世話を欠かしてはならない 『ローハイド』でポール・ブラインガー演ずる料理人ウィシュボーンが散々好き勝手な文句を言いながら作る明けても暮れてもこればっかしのうんざりするような出鱈目レンズマメのスープのように焦げ臭いクラムチャウダーを朝っぱらから食わされるなんて真っ平だ

 さて戯言を言っている間に湯が適温まで温まってきやがった キッチンタイマーを三十秒にセットしいよいよコーヒを淹れよう おーっと慌てちゃあいけない 急いては事を仕損じやすぜ 先ずはコーヒー豆を蒸らして十分に豆の味と香りとコクを引き出そう
ポットの口からふた回しほどコーヒー粉に回しかけて粉全体に湯を通すと同時にタイマーをスタートさせる キッチンタイマーからディズニーのメロディが流れたらタイマーを止めて本格的に淹れよう 粉の中心から五百円玉くらいの大きさの円を描くように出来るだけ細く湯を注ぐ ゆっくりゆっくりだ 慌てる子供は貰いが少ない いいコーヒー豆だと1mm弱程度の無数の泡がモクモクと湧き出してくる これが鮮度の指標といってもいい

 適量の湯を注ぎ終わったら最後まで湯が落とし切らない少し手前でドリッパーをコーヒーポットから外してしまおう なんでも最後は苦味が出て美味しくないっていうことらしい ここいら辺りは玉露のような日本茶とは違うところだ

 マグカップを温めておいた湯を流し淹れたてのコーヒーを注いだ
 クラムチャウダーをこれまた温めておいたスープボウルに装う
 サンドウィッチも皿に盛った

 これで準備が整った コーヒーができた ニューヨーク・クラムチャウダーも食べごろに温まり キュウリとハムとチーズのサンドウィッチも今や遅しと食べられるのを待っている

 予想に反して休日の朝にふさわしいブランチになった オードリー・ヘップバーンも呼んであげればよかった

 いただきます

 ご馳走様

 おなかがいっぱいになったところでドラマも終わった

 腹ごなしにシャワーを浴びて歯を磨いた 休日はひげは剃らない

 今日はいくつかミッションがある 効率よく回ろうと自転車に乗って出かけることにした 2000年型のクラインのアティチュード・コンプ コンポーネントはシマノのXTで組んでもらった 余は坂が好きではないのでもっぱらタウンユーズだ

 午後一時過ぎに出発 先ずは先月のバレンタインデーのお返しを買いに行った いつも何にしようか迷うのだが今年はずっと前から金平糖に決めていた 以前奉公先にヴィーガン(菜食主義者)の来客があったときに好評だったのでこれはホワイトデーにも使えると思ったのだ
 事前に予習しておけばよかったのだが店に着いたのが遅かったようで値ごろの商品が売り切れてしまっていてワンランク上の金平糖を買うことになった ラッキーな彼女たちだ

 次に店から1kmほど離れた橋を渡った先にある紫禁城よりやや広い公園に未獲得のPokémonが湧いているようなのでゲットに行く 自転車の機動力のおかげで思いのほか簡単に予定数をクリアした 更に予想外の未獲得モンスターも獲得できた 大喜びだ おかげで小一時間程度時間ができたからと街の楽器店に立ち寄ることにした

 自転車を街の地下機械式の駐輪場に停めて商店街のアーケードを入った先にある楽器店まで歩いた 気温が暖かかったせいか街は買い物客やキャスターバックを曳いた観光客で賑わっている 日本史の教科書には必ず登場する武将を祀ってある寺の山門ではたくさんの人たちがカメラやスマートフォンで記念写真を撮っていた

 楽器店の路面広場では電子オルガンのデモ演奏をやっていた 後ろ姿は矢野顕子さんか金子マリさんのようにも見えた 軽快なデモ演奏を聴きながら階上のCDコーナーに行って淡い期待をもってショルティの『ばらの騎士』を探したが当たり前のように置いていなかった 失意の中いろいろ見て回るとレッド・ツェッペリンのLPボックスやビートルズのライブDVDが陳列してある中にローリングストーンズの『ブルー・アンド・ロンサム』が平置きになっていた

 ストーンズはこの一か月ほどでやっと興味が湧いてきて今は『ベガーズ・バンケット』がiPhoneでヘビーローテーションしているところだったので勢いに乗って初回限定盤 通常盤その他いろいろあるエディションの中で一番安い輸入盤を買った 節約だ

 中古LPレコードのコーナーでクラシックとジャズのアルバムに一通り目を通したが引っかかるものはなかった レジで会計を済ませて楽器のコーナーもぐるりと回ってあれが欲しいなこれが演奏できたらいいのにななどと思いながらまぶしく光る楽器たちを羨ましそうに眺めつつもう少しで銀行のATMへ走り出す寸前で店を後にした

 あまり街に長居をしていると帰りが寒くなるのが嫌なので後ろ髪を引かれる思いで駐輪場に向かった

 駐輪代百五十円を支払ってさながら腹の中で焚き火をされて堪りかねたクジラの王様の口から吐き出されたピノキオのように地下の駐輪機から余のアティチュード・コンプが出てきた

 帰りは公園東側に流れる川の西岸を上がって時々Pokémonをゲットしながらぼちぼち帰った さほど得るものはなかった

 午後四時過ぎに帰宅 早速『ブルー・アンド・ロンサム』をiTunesにダビングし真空管アンプを通して聴いてみた 物凄いブルーズ色が濃いアルバムだった

 酒が切れかけたのを思い出したので自転車は乗らずに歩いて近所のスーパーに発泡酒を買いに行った

スーパーの催し広場では台所雑貨のセールが行われていた 丁度フライパンとウォックパン(中華鍋のようなもの)が欲しいと思っていたところにティファールのルビー・エクセレンスが価格ドットコムの2番目くらいに安い値段で売られていたのを見つけ購入

 大きな袋を抱え発泡酒のパックを買った サッカー台でパックをバラして包装の紙は分別ゴミ箱に捨ててバラした発泡酒缶をハーシェルサプライのデイバックに詰め込んだ

 午後六時半前に帰宅 フライパンを箱から出してしばらく眺め箱に戻してバックヤードに仕舞った 発泡酒も冷蔵庫に冷やした

  七時までの時間を録っておいた『男子ごはん』を観て過ごした

 午後七時 『鉄腕ダッシュ』を観ながら家人が作ってくれた夕飯を食べ ながらで『世界の果てまで行ってQ』も観た やっぱり出川哲朗さんは一流だ

 午後九時から『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』を観てドラクエを少しやり寝床に入って『騎士団長殺し』を少し読んで就寝

こうして looking back on it テレビばっかり見ている

まあいいや

おやすみなさい